子どもたちに、まちをもっと好きになってもらおうと、地元の風景や人々が描かれた絵本が保育園児に贈られました。贈られたのは、「文字のない絵本」です。

「ありがとう」

高知県土佐市の蓮池(はすいけ)保育園では、20日、子どもたちに絵本が贈られました。この絵本は、土佐市の地域おこし協力隊員として活動していた飯島悠史さんが、子どもたちにまちをもっと好きになってもらおうと、地元のアーティスト笑描(えか)きつる子さんと制作し、市内に住む子どもたちに無料で配布します。

絵本には土佐市の風景が描かれていますが、飯島さんは、高岡商店街から提供された写真などをもとに、昭和の初期から中期の風景も絵本にしています。

(飯島悠史さん)
「世代を超えて、3世代~4世代でまちを語るきっかけになる絵本になったら、それは地方ならではの魅力ある絵本になるんじゃないかと思ったので。素敵な街にいるんだって、自分の周りにあるもの、人、自分に関わっているものが、実は『(今では)目の前にあるものだけじゃないことも存在してるんだ』と、気づいてもらえたらうれしい」

絵本を受け取った5歳児クラスの園児たちは、見たことがあるまちの風景に夢中になっていました!

「ここのラーメン屋さん行ったことある!」

「ここ知っちゅう!僕行ったことある!読むの楽しい。(家に帰って)じっくりみたい」

「(Q.絵本をもらって)うれしい。ママと読みたい」

7ページにわたってまちの風景や人々が描かれている絵本ですが、文字はありません。

(飯島悠史さん)
「どうしても文字があると、説明書きがあって『正解』が生まれてしまうが、文字がないことで『子どもたちが見えるものや想像したものが正解でいい』という絵本。一緒に読む大人たちにも、子どもが見えたものをまるっと全部肯定して一緒に読んであげてほしい」

絵本は5月26日から、中学生までの子どもがいる市内全ての1500ほどの世帯に順次郵送されるほか、図書館などの施設でも読むことができます。