高知市の卸売市場では新年の初市が開かれました。仲買人らが次々とマグロを競り落とし市場は活気にあふれました。
高知市の卸売市場は毎年1月5日に初市を行っています。日の出前から商売繁盛を願うセレモニーが行われ、高知市の岡﨑誠也市長が「多くの観光客を呼び込んでともに経済をまわしていこう」と激励しました。初市には宮崎県で水揚げされたキハダマグロとメバチマグロあわせて22本が出され、競りが始まる前に仲買人たちは長年培った経験を頼りにマグロの尻尾の断面を見て色や肉質を確かめるなどこれから買い落とすマグロを慎重に吟味していきました。
競りが始まると仲買人たちが数分のうちに次々とマグロを競り落とし、場内は活気にあふれました。最も高い値がついたのは46.2キロのメバチマグロで、16万1700円でした。
卸売市場によりますとコロナ禍の影響で飲食店の需要が減り、鮮魚の取扱量は減少傾向にあるということです。
(仲買人)
「(Q.マグロを何本買われましたか?)競りでは4本。(Q.マグロの味は?)まぁまぁええんじゃないか。1匹の魚を釣るにしてもここへ持ってくるにしてもものすごい労力がかかっている。それを人生と一緒に味わってほしい」
競り落とされたマグロは県内の飲食店やホテルなどに出荷されるということです。