高知県立美術館などの高知県が管理する施設で、本来は定期的に行う必要がある防火設備などの点検が、実施されていなかったことがわかりました。未実施の施設は病院・学校など22の施設にのぼり、発覚のきっかけとなった高知県立美術館の点検は2011年度を最後に行われていなかったほか、1987年の建築から点検が行われていない施設もありました。

高知県によりますと、2023年2月、高知県立美術館の指定管理者である高知県文化財団が「2011年以降、建築基準法に基づく施設の点検が未実施であること」を高知県に報告しました。

これを受け、2024年12月から有資格者による点検を行ったところ、県立美術館では外壁や防火設備の修繕が必要な箇所が「91か所」あることが判明しました。

すでに「36か所」の非常用照明や防火扉などは修繕が終わっていますが、応急的な対策しか行われていない箇所が「26か所」あり、未着手の箇所が「29か所」あるということです。

また、高知県立美術館のほかにも、「埋蔵文化財センターの収蔵庫」や「あき総合病院の宿舎」、閉校になっている高校の体育館など21の施設で点検が行われていなかった箇所があることが分かりました。中でも「吉野発電所」の職員宿舎は、昭和62年=1987年の建築後から点検が行われていませんでした。

長期間、点検が実施されなかった理由について、県は「各施設との間で実施に向けた共有ができていなかった」と説明しています。

今後についてはモニタリング調査に毎年、点検の実施状況を把握できる項目を明記するなどし、再発防止に努めるとしています。