南海トラフ地震が発生した際、高知県沿岸部の高知市と香南市では、避難者の半数にあたる7万2000人以上の人が行き場を失う想定となっています。こうした中、内陸部にある香美市の6つの施設で「広域避難」の受け入れが可能になり、協定が結ばれました。
23日に協定を結んだのは、避難する側の高知市・香南市、そして受け入れ側の香美市、高知工科大学などです。
南海トラフ地震が発生した際、高知市では避難者数11万2290人のうち最大でおよそ6万6300人、香南市では避難者数1万1530人のうち最大でおよそ6300人分の避難所が不足すると想定されています。

このほど、香美市の「林業大学校」や「青少年の家」など6つの施設が、高知市と香南市からの避難者を受け入れるための避難所として新たに指定され、4102人の受け入れが可能になりました。
▼高知市 桑名龍吾 市長
「香美市の中でも大変なこともあると思いますが、そういった中で高知市民を受け入れていただけるということは、本当に感謝を申し上げたい」
高知県内で最多・およそ31万人の人口を擁する高知市では、仁淀川町、いの町とも広域避難に関する協定を結んでいて、今回が3例目です。今後も広域避難の動きを広げ、民間企業などとも協力したい考えです。










