今が旬の冬野菜、大根。なかでも高知県南国市伝統の古漬けに使われている大根が収穫の最盛期を迎えています。冬晴れの空のもと、小学生たちが収穫と天日干しの作業を体験しました。

畑に集まったのは、南国市の後免野田小学校の2年生です。大根は、子どもたちが9月に種を蒔いたもので、今がまさに収穫の時期です。この畑では、南国市で古くから生産されてきた漬物用大根の伝統を守ろうと、10年ほど前から南国市の農業生産法人=南国スタイルが大根を育てて行っていて、児童の収穫体験は7年前から毎年実施しています。どれも50センチ以上と大きく育った大根の数はなんと、およそ2500本。子どもたちは力を合わせて1本1本引き抜きます。


「でかい!重い!」
「足がついてる」
「折れたー!」


収穫を終えると…2本ずつ紐でしばり、機械で土を落とします。

それを木を組み上げて作った昔ながらの干し台に吊り下げて子どもたちの作業は終了です。

「楽しかったです。そうたくんと一緒に力を合わせて抜いたらほとんどの大根が抜けてうれしかったです」
「水で大根を洗うのが難しかったけど、大きいのがたくさんとれてうれしかったです」


大根は2週間ほど干したあと、1年かけて漬物に加工されます。来年、子どもたちは、去年の2年生が収穫した大根の古漬けを食べ、南国市に伝わる伝統の味を受け継ぎます。