この事件では、前市長で会社役員の程岡庸被告、土佐清水市議会議員の永野裕夫被告、四万十市の会社役員・榮勇男被告、同じく四万十市の会社役員・小野和幸被告の、合わせて4人が起訴されています。
◆程岡被告:入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正を害すべき行為の処罰に関する法律違反、公契約関係競売入札妨害
◆永野被告
:入札談合等関与行為の排除及び防止並びに職員による入札等の公正を害すべき行為の処罰に関する法律違反、公契約関係競売入札妨害
◆榮被告:公契約関係競売入札妨害
◆小野被告:公契約関係競売入札妨害
起訴内容によりますと、4人は共謀し、2025年5月28日に行われた「宿泊型多文化共生コミュニティ施設改修工事(電気工事)」の指名競争入札に関し、入札の最低制限価格を、前市長の程岡被告が市議会議員である永野被告に伝え、そこから榮被告へ、そして1人の人物を介して小野被告へと伝え、最終的に小野被告が代表を務める会社に落札させ、公正な入札を妨害した罪などに問われています。
程岡被告は市長だった当時、市役所内から電話で市議会議員の永野被告に入札の最低制限価格を伝え、永野被告は自宅から電話で榮被告に価格を伝えていたということです。
そして、榮被告から小野被告へは、1人の人物を介して価格を伝えていて、入札では、小野被告が代表を務める「井上電工」が最低制限価格より1万円高い5913万円で落札していました。
土佐清水市議会は12月1日に程岡被告の辞職願の採決を行い、全会一致の同意で、程岡被告の1日付けでの市長辞職が決まっています。また、市議会議員の永野被告については、辞職願が9日に弁護士を通じてFAXで届き、10日の市議会で「17日付けで辞職すること」が同意されています。










