5日未明、高知県宿毛市付近に上陸した台風15号。芸西村では農業用ハウスの被害が確認され、高知地方気象台は「突風と思われる現象が発生したのではないか」と見ています。
農業用ハウスへの被害があったのは、芸西村の和食(わじき)地区とその周辺です。県などによりますとこの地域ではおよそ10棟のハウスでビニールが破れたり、骨組みが曲がったりする被害が出ているということです。こちらのハウスではおよそ1500~1600本のナスの苗を植えていましたが、ビニールハウスの破れなどで雨避けや温度調整ができなくなり、およそ300本の苗を育てられなくなったということです。

午後からは高知地方気象台の機動調査班4人が現地入りし、調査を行いました。

(高知地方気象台 出羽教雄 防災気象官)
「(今回の台風は)気圧配置から強風が吹く状況だったのは間違いないので、その中で何らかの現象があったのではないかと考えている」

その上で、「被害の原因は突風と思われる現象だった」と見ています。
(高知地方気象台 出羽教雄 防災気象官)
「被害が面的に広がっているというよりは、ところどころ点在しているところと、場所によって被害の状況も大きかったり小さかったりということで、いろいろ違うと感じている」
県によりますと芸西村を含めた8市町村での農業被害額は1700万円を超えているということです。