大阪・関西万博で8月22日と23日によさこいと街路市をPRする「WORLD YOSAKOI DAY」が開催されました。会場を訪れた5万4000人以上が鳴子でつながりました。
大阪は、夢洲で開催中、大阪・関西万博。8月22日。会場には、日傘、日傘、日傘。

4月の開幕から23日までの来場者数は1790万人と連日大盛況で、24日までの速報値では1800万人を突破しました。


(本番前の踊り子たち)
「これから、がんばって踊ります」
「(会場に)入った瞬間からテンションがMAXで、こんなところで踊れるなんて、うれしい」
「万博初めてで、ずっと楽しみで、夜も寝られませんでした」

世界中から人々が訪れる万博会場で、高知県が行った一大イベントが、『WORLD YOSAKOI DAY』。その自由さから、国内だけでなく、世界に広がっている『YOSAKOI』を、この万博で、世界の文化にしようという取り組みです。

◆鏡開き
「未来に向けて、よっちょれ‼」


この日、演舞を披露したのは、16チーム。本家・高知からは7チームが参加しました。高知のよさこい祭りに第一回から連続出場している帯屋町筋は、商店街チームらしい『粋』な掛け声と踊りで会場を盛り上げます。
(帯屋町筋・踊り子)
「やっぱり特別ですね、万博って。パビリオンの方も行ったんですけど、海外からいろんな国のお客さんがいらっしゃって、すごい人だったので、この中で踊れるっていうのがものすごく特別なことで、たぶん一生に一回なので、楽しみたいと思います」

ステージだけでなく、前進しながら踊るという高知ならではの特徴も再現されました。

観客との近さに満面の笑みの踊り子。そして、踊り子との近さにわく、観客。

(観客)
「まだ1チームしか見てないけど、見た目がかっこよくて楽しそう」

(観客(和歌山から))
「高知は遠いけれど、ここで見られるんだと思って。とても、みなさん素敵でした」
(リポート 姫野幸太)
「よさこいの演舞から反対側に目を向けますと、高知の街路市が再現されています。高知自慢の野菜や果物、加工品などがずらりと並んでいます」

再現された街路市には高知県内全ての市町村と実際の日曜市の出店者らが、軒を連ねました。300年以上続く歴史と趣、高知の特産品、そして何より、出店者とのあたたかいコミュニケーションが市の売りです。

街路市青年団も兼ねている「や農園」の川村淳さんは、日曜市でいつも使っているテントをそのまま使用。市の出店者たちから万博で出品する商品を集め、世界中の人たちに高知の魅力をPRしました。

(や農園 川村淳さん)
「気持ち的には不思議な感じがしますけど、このテントとかも日頃使っているものなので、日曜市が再現できたかなと。今という旬を単純に味わってもらうのと、よさこいもやってますし、高知のことを知ってもらって、最終的に足を運んでもらえるのが一番いいかなと思ってます」

(買い物客は)
「文旦ジュース買いました!日曜市とよさこい両方あるってめっちゃ贅沢だなと思って、楽しみです、まだまだ。海外の人とか、知ってもらえたらなと思ったので、今回のイベント、最高やなと思ってます」

大阪湾の向こうに、夕日が沈んでいきます。


海外から参加の絆国際チームは世界20か国以上から踊り子が集まっているチームです。踊り子たちはそれぞれの国でよさこいを広めようと活動。その意味でもこの万博は特別な機会です。

(絆国際チーム 田中恵美子 代表)
「こんなすばらしい機会で踊れることは、たぶん人生の中で一回だと思うので、みんなきょうを楽しみにして、海外からもたくさんの踊り子が来てます。一緒に、世界の人々によさこいの素晴らしさを伝えられるように精いっぱい演舞したいと思います」

(踊り子は(カナダ))
「万博という貴重な機会で踊れたこと、世界中のパビリオンがあるようなところで踊れたことにとても感謝しています」


あたりはさらに暗くなり、ステージの照明が踊り子たちを鮮やかに照らし出すようになったころ、イベントを盛り上げようと駆けつけたのが…。
(南海キャンディーズ 山里亮太さん)
「南海キャンディーズの山里亮太です!ただただ私たちは、高知が大好きなんだ、その思いをどう表現したらいいかということで、この鳴子を鳴らして、よさこいを踊るという、愛をぶつけまくるということでございます。その最高の気持ちを見て、ああ、高知、よさこい素晴らしいなと思ったら、ぜひ来年は高知に来て、一緒によさこい、盛り上がっていけたらなと思います。みなさま、高知への愛を感じ取っていただきたいと思います」



(南海キャンディーズ 山里亮太さん)
「最高でした!あの瞬間だけ万博の地が高知になったような、お客さんも踊り子も体の中からわき上がるものを踊りで表現している感じ。よさこいっていいなって心から思いましたね」
(訪れた人は)
「高知県出身なので、大阪で見られてうれしかったです」
(踊り子)
「会場全体が一体となった感じが最高でした」
「知らない人が多い中で、こうやってやるのも、高知の良さを広めるきっかけになる」

よさこいは『YOSAKOI』として世界の文化へ。