お盆の時期は旅行や帰省で車を使う人が多い一方、トラブルも多くなります。トラブルを未然に防ぐための対策について、ロードサービスの担当者に話を聞きました。

JAF高知支部でもお盆の時期はロードサービスの要請が増加する傾向にあります。JAFによりますと2024年1年間に高知県内でロードサービスを実施した件数は、1万3700件あまりで、このうち8月と12月はそれぞれ1300件を超え、特に多い時期だということです。

トラブルの中で最も多いのは「バッテリー関係」で、(バッテリー上がりなど470件)「タイヤ関係」が続きます(バーストなど291件)。いったい何が原因でトラブルが起きるのか、JAF高知支部のロードサービス隊片岡洸志郎(かたおか・こうしろう)さんに聞きました。

(JAF高知支部ロードサービス隊 片岡洸志郎さん)
「8月は暑さでのエアコンの使用や雨天時のワイパー使用などで電気の消費量が増え、バッテリーに負荷がかかることでバッテリーのトラブルにつながる原因になる」

バッテリーのトラブルを防ぐためにはこまめな点検を心がけることが重要だと話します。

(JAF高知支部ロードサービス隊 片岡洸志郎さん)
「車を降りる際はライトなどの消し忘れがないかの確認をしていただくことと、バッテリーの寿命は一般的に2~3年と言われていますので、長い期間使用されている方は一度点検をお願いします」

また2番目に多い「タイヤ関係」は、「パンク」と空気圧不足や経年劣化による「バースト」などが挙げられます。特にバーストについては運転前の確認が防止につながると話します。

(JAF高知支部ロードサービス隊 片岡洸志郎さん)
「タイヤは空気圧を調節していただくことと、タイヤの溝がしっかり残っているか、ひび割れなどの損傷がないかどうかを確認していただきたいと思います」

長期間、運転をしていない車はゴムが固くなりやすいため、特に注意をして欲しいということです。またタイヤの適正な空気圧は車種によって異なります。運転席のドアの内側に表示されていることが多く、1か月に1回はガソリンスタンドなどで点検をして欲しいと話します。

(JAF高知支部ロードサービス隊 片岡洸志郎さん)
「帰省などで長時間長距離の運転が増える(時期)と思いますので、こまめな休憩をとって安全運転を心がけて下さい」

お盆期間中は気温が上昇し、熱中症への対策も必要です。真夏の車内は、エンジン停止後短時間で危険温度に達し、熱中症や脱水症状を招く恐れがあります。車内に子どもや高齢者、ペットを残すことは絶対にやめましょう。