高知県四万十町の海洋堂ホビー館で特別企画展が開かれています。2人の作家が精密な技巧で製作したまるで本物のようなジオラマやミニチュア作品が展示されています。
四万十町の海洋堂ホビー館で開催されているのは「超絶技巧!!ジオラマ・ミニチュア作家展」です。会場には景色を切り取ってまるで本物のようにジオラマで再現する”情景師・アラーキー“さんの作品と、一級建築士の経歴があるミニチュア作家島木英文(しまきひでふみ)さんの作品あわせておよそ60点が展示されています。
アラーキーさんの作品は精密に描写されたどこか懐かしい昭和を感じさせるノスタルジックさが特徴です。例えばこちらの港町の一角に放置された木造船。時間の経過とともに雨風にさらされ徐々に風化していく様子が切り取られています。

本物の木材のように見えますが実はこの部分厚紙で作られているんです!
むかし懐かしい昭和の駄菓子屋を再現した作品「思い出の駄菓子屋」は、当時の建物や周辺の様子まで忠実に再現されていて、少し腰を落として店内をのぞくと商品棚にはお菓子やおもちゃが並び駄菓子屋に集まる子どもたちの笑い声が聞こえてきそうです。

(千葉から)
「子どものころのおばあちゃんちみたいな、そういう懐かしさっていうのがありましたね」
「映画のワンシーンを見ているように感じました」
「ここまで緻密に物を再現できるんだっていうのがすごいなと一番驚いたところです」
島木英文(しまきひでふみ)さん作品は一級建築士としての経歴が生かされています。遠近法が用いられていて、奥へ進むほど天井は低く調度品は細く設計されています。

限られた空間以上に奥行きを感じさせる作りから島木さんは遠近法の魔術師と呼ばれています。
二人の作品展「超絶技巧!!ジオラマ・ミニチュア作家展」は6月29日(日)まで四万十町の海洋堂ホビー館で開かれています。