高知県高知市春野町の農園で、シャクヤクが咲き始めています。見頃はもう少し先ですが色とりどりの花々を間近で楽しむことができます。
(岡本采子アナウンサー)
「きょうの高知市は晴れてお出かけ日和となっています。パッと目を引く赤いシャクヤクがとてもきれいです。みなさんもこのゴールデンウィークに訪れてみてはいかがでしょうか?」

幾重にも鮮やかな花が重なり、大きく開いたシャクヤク。色とりどりの花が訪れた人を出迎えてくれます。高知市春野町の雨森芍薬観光農園では1.5ヘクタールの敷地におよそ5万本、30種類のシャクヤクが植えられています。咲き方や花びらの色、葉の形がさまざまで、花びらが1列に並ぶ一重咲きや、何重にも重なる八重咲きといった咲き方の違いが楽しめます。中でも珍しいのはこちらの“プレリームーン”。

クリーム色の花が咲くシャクヤクは少なく、園地には1割ほどしかないといいます。また、最も人気なのがこちらの“アメリカ”。

鮮やかな赤色の花びらが特徴で、開花すると15センチほどの大きな花を咲かせます。
(高知市から)
「父と母がここが好きなのでよく来ていたので。写メとって。下手くそですけどねきれいに撮れたんじゃないでしょうか。お花きれいですから」
(いの町から)
「今年は2回目。(Q.前はいつきた?)きのうです。花の色が咲いた時と散っていく時で色が変わるんやね」
2月と3月に寒さが続いた影響で開花は例年より1週間ほど遅れていて、現在は、二分咲きほど。見頃は5月4日か5日ごろだということです。
(園主 雨森弘祐さん)
「ゴールデンウィークの後半のほうに満開の時期がずれたのでみなさん来ていただきやすいのかなと思います。シャクヤク一斉に咲くのですごく見ごたえがあると思います」
こう話すのは、農園を管理している、雨森弘祐(あめのもりこうすけ)さん。

1995年に開園し、2025年で30年を迎えた農園の、2代目の園主です。雨森さんは3年前に祖父から農園を引き継ぎました。肥料のやり方や花の管理方法など、祖父から教わったことを大切にし花がたくさん咲くようにていねいに育てているといいます。
(園主 雨森弘祐さん)
「農園自体が広いので苦労することもたくさんあるんですけど、自分で自由にできるのがすごく楽しいところなのでこれからも続けていきたいと思っています。日々の栽培を頑張っていけばいいものは必ずできるので、(祖父の)そういった姿勢は見習うようにしています」

満開の時期になると、3万本ほどが一斉に咲き、園内に上品な香りが漂うというシャクヤク。農園では家でもシャクヤクを楽しめるようにと切花も販売されています。