高知市はみどり課所管のホームページ上に掲載した公園愛護会交付金交付業務の申請書に、削除すべきだった個人情報を含む作業用シートを掲載し、315人分の個人情報が2日間にわたり閲覧可能になっていたと発表しました。

高知市によりますと、今月2日の午前11時半に申請書一式をホームページに掲載。4日午前11時13分、外部からの通報により漏えいが発覚し、午前11時半にホームページ上から個人情報を削除したということです。閲覧可能になっていた個人情報は315人分で、氏名、住所、電話番号、口座番号や名義人を含む銀行口座の情報も含まれていました。

高知市公園愛護会は公園の周辺に住む地域住民がメンバーとなり、公園の清掃や花・樹木への水やりなどを行っていて、毎年、公園の面積に応じて市が交付金を出しています。

申請書はエクセル様式で、申請書類のシートとは別に個人情報を含む作業用シートがついた状態だったといい、高知市は職員が気づかずに掲載してしまったとしています。高知市は対象者に連絡の上、個人情報漏えいの事実を報告し、謝罪を行っていますが、今のところ個人情報を悪用されたとの報告は入っていないということです。

高知市の弘瀬優(ひろせ・まさる)副市長は、「関係者の皆様をはじめ市民の皆様にご心配とご迷惑をおかけしたことに対し深くお詫び申し上げます。本案件を重く受け止め、全職員に対し、個人情報の取り扱いの安全管理措置、および個人情報の適切な取り扱いについて改めて徹底し、再発防止に向け取り組んでまいります」とコメントしています。