林業の担い手も巣立ちの日です。高知県香美市の林業学校でも卒業式が行われました。
林業大学校を卒業したのは、森林管理や木造設計など林業について学んだ42人です。卒業生の平均年齢は24.6歳。一度社会人を経験してから林業を志した卒業生もいて経歴は様々です。式では、隈研吾校長がビデオメッセージで「情勢の不安定な世の中で、林業の力がより重要になってくる学んだ力を日本や世界のためにいかしてほしい」とエールを送りました。

林業大学校らしく卒業証書は県の木「ヤナセスギ」で作られています。卒業生の半数以上が、森林組合や民間の林業会社など県内で林業に携わります。
(卒業生代表 高橋利明さん)
「立っているだけで滝のように汗が流れる夏の暑い日や、体が凍りそうな冬の寒い日にも、容赦なく行われる環境実習にくじけそうになる時がありました。しかし、どんなに苦しい時でも、年齢も経歴も様々な個性あふれる仲間たちと支え合いながら、友にはげみ、乗り越えてきた日々は今ではかけがえのない財産となっています」
県林業労働力確保センターによると、林業業界は常に人手不足で新たな担い手である卒業生の活躍に大きな期待がかけられています。
(卒業生 加藤煌也さん)
「充実した2年間だったと思います。林業事業体に就職してチェーンソーの技術をより高めていきたい、そっちの分野で活躍できたらと思っています。チェーンソー日本一に、技術力日本一になれるようにがんばっていきたい」
森林面積日本一の高知から卒業生は新たな道を切り拓いていきます。