2024年7月、設備故障に伴って近くの中学校のプールで行われた高知市の小学校の水泳の授業で、4年生の男子児童が溺れて死亡した事故で、当時の高知市教育長や学校長ら7人が業務上過失致死の疑いで書類送検されました。

書類送検されたのは以下の7人です。
◆高知市教育委員会の当時の教育長
◆当時の学校教育課長
◆当時の学校環境整備課長
◆当時の校長
◆当時の教頭
◆当時の50代教諭
◆当時の20代教諭

高知南警察署の調べによりますと、7人は2024年7月5日、高知市の小学校の水泳の授業を、プールの設備故障によって中学校のプールで行った際に、4年生の男子児童を溺れて死亡させた、業務上過失致死の疑いが持たれています。

当時の教育長・学校教育課長・学校環境整備課長の過失について、高知南警察署は「事故防止にかかる安全性の検討、必要な指導助言、及び環境整備を行わず南海中学校のプール利用を了承した点」だとしています。

そして教員側の過失については「事故防止にかかる安全対策および監視体制が不十分なまま、南海中学校のプールで水泳授業を継続した点」だとしています。

そのうえで高知南警察署は、「本件は、7人による事故防止対策などの不備が原因となり発生した事件。個々の過失だけでは発生しておらず、個々の過失が競合したことにより発生していることから、詳しい個別の過失は回答を差し控える」としています。

7人の認否については、明らかにされていません。