高知のご当地パン「ぼうしパン」の“メロン味”が完成し、27日お披露目されました。漫画家やなせたかしさんとも縁がある「ぼうしパン」が、新たな味で、地元の“新名物”となることが期待されます。
こちらが、新たに完成した“メロン”の「ぼうしパン」です。

やなせたかしさんをモデルとしたNHKのドラマ「あんぱん」の放送が3月末に始まるのを前に、やなせさんが幼少期を過ごした高知県南国市にある西島園芸団地が、ドラマにあやかった“お土産”をつくろうと企画しました。

(西島園芸団地 濵渦達也 専務)
「やっぱり『あんパン』が一番先に思い浮かびました。個人的にも好きですし。ただ、『あんパン』は独自性を出すのが難しいだろうと。『高知県らしさが一番強いパンは何だろう』ということで、『ぼうしパン』にたどり着きました」

使われているのは、西島園芸団地の“メロン”で、1955年に「ぼうしパン」を最初に“発明”した高知市の「永野旭堂本店」が依頼を受け、2024年夏から開発してきました。しかしその過程は、“試行錯誤”の連続だったといいます。

(永野旭堂本店 永野雄敏 社長)
「メロンの果汁と果肉を入れた状態でパンを作ると、(酵母が)発酵しにくくなって、あまり膨らまないパンができました。『これは、パンにならん…』と思い、色々と工夫しました」

(リポート 京面龍太郎 アナウンサー)
「口あたりは、みなさんお馴染みの『ぼうしパン』ですが、口に入った瞬間、メロンの風味と甘さが広がりますね。まさに“新しいぼうしパン”です」

工夫を重ねて完成した新たな「ぼうしパン」。やなせさんは過去に「ぼうしパンくん」というキャラクターを制作していて、ドラマの“主役”とも縁がある「ぼうしパン」が、地元の新たな“名物”となることが期待されます。

(永野旭堂本店 永野雄敏 社長)
「『ぼうしパン』とやなせたかしさんとの関係は、ほとんどの方が知らないと思いますので、すごく身近になるのかなと思います」
(西島園芸団地 濵渦達也 専務)
「まずは、南国市をはじめとする地元・高知県内の方に喜んでいただけるように少しずつ広げていきたい。そのうえで県外にも進出していきたい。できれば、南国市・高知県を代表するようなお土産・食べ物として、みなさんに喜んでもらいたい」
“メロン”の「ぼうしパン」は、1つ300円、あんこ入りが350円で、27日から西島園芸団地の売店で販売されているほか、今後は高知龍馬空港の売店や県外でも販売される予定です。
