四国カルストに自生する希少植物を保全し、環境に配慮した観光整備を進めるための会議が高知県津野町で行われました。

この会は四国カルスト県立自然公園の希少植物の保全と今後の整備方針を考える会議です。これまでに5回の会議を開いていて、21日は、2024年に行った、観光客らへのアンケート結果について報告されました。アンケートは景観、自然とのふれあい、歩きやすさなどの項目をおよそ940人から集めていて、総合的な満足度は極めて高い一方、訪れた回数が少ない人に比べて何度か現地を訪れたことがあるリピーターほど、「景観と自然とのふれあい」に不満が目立ったということです。委員らは保全活動全般に不満を持つ人がいる可能性があると分析しています。

(希少植物等保全対策検討委員会 石川愼吾 委員長)
「景観、その景観を構成していくさまざまな要素があるので、今後はこの活動が軌道に乗るように委員会を進めていければと思う」

委員会は来年度も継続されることになっていて、失われた植物の回復や希少植物の保全について具体的な方法を検討していく方針です。