災害の発生に備えた町づくり「事前復興」の取り組みなどを紹介する防災シンポジウムが21日、愛媛大学で開かれました。
愛媛大学を会場に、全国から防災の専門家などが集まり開かれた21日のシンポジウムでは、研究者らが南海トラフ地震への備えや西日本豪雨からの復興状況などについて説明しました。
中では災害に備えた町づくりを進める「事前復興」について取り上げられ、西日本豪雨で被害を受けた愛媛県西予市では、今後の地震災害も想定し、住民らが意見を出し合って復興を進めていることなどが紹介されました。
(愛媛大学・松村 暢彦教授)
「通常であれば、水害に遭って大変なので堤防を高くしようとなるが、住民たちは肱川と生活してきた。被災からの復旧・復興を目標にするのではなく、未来の目標を地元の方々と作る」
また、コーディネーターを務めた愛媛大学の森伸一郎特定教授は「様々な災害が想定される中でも、地域の特性を考慮した『事前復興』を考えることが重要だ」と話していました。