愛媛県の第三セクターなどが出資する、愛南町の「サンパール観光」が、裁判所から破産手続きの開始決定を受けていたことがわかりました。

破産手続きに入るのは、愛南町の宿泊施設「ホテルサンパール」を運営する「サンパール観光」です。

東京商工リサーチによりますと、「サンパール観光」は1971年に南予地域の観光レクリエーション開発事業「南レク」の一環として、県の第三セクターと愛南町、宇和島市などの出資で設立されました。

ピーク時の1993年3月期には、およそ4億3000万円を売り上げていましたが、2008年3月期から赤字が続き、新型コロナの影響で去年3月期の売り上げはおよそ7400万円まで落ち込んでいました。

さらに運営するホテルで耐震不足が判明し建て替えなどが検討されていましたが、今年3月末で営業を停止しています。

去年3月時点の負債総額はおよそ2億7000万円にのぼるということです。