国内で鳥インフルエンザの発生が相次ぐ中、野鳥による感染を防ごうと、養鶏場近くのため池周辺で緊急の消毒が始まりました。

このうち愛媛県松山市内では、午前10時から県の委託を受けた業者がカモなどが生息しているという養鶏場近くのため池を訪れ、周辺に消毒薬を散布しました。

県によりますと、国内では今シーズン76箇所の養鶏場で鳥インフルエンザが発生している他、野鳥からウイルスが検出された事例も去年9月以降、187件確認されているということです。

そのため県は、野鳥を介して養鶏場にウイルスが持ち込まれるのを防ごうと今回初めてため池周辺の消毒を実施しています。

県中予家畜保健衛生所 稲垣祝所長
「発生の件数も過去最悪のペースで発生が続いております。5月の連休明けまで気を引き締めて対応を続けていただけたらと思う」

消毒は、養鶏場からおよそ100メートル以内にあるため池10か所で来月中旬まで実施されます。