JR四国は、JR松山駅付近の高架事業について、設計の一部にミスがあったため完成予定が遅れると発表しました。
JR四国によりますと、ミスがあったのは三番町架道橋と千舟町架道橋の2か所です。
三番町架道橋では、設計図で橋脚の基礎となる杭の座標を誤っていたため、橋脚を西側に50センチ、別の橋脚を東側に80センチずれた位置に構築したということです。
現在、手直しのための橋脚の一部撤去が完了し、再構築に着手しているということです。
千舟町架道橋では、設計時に橋桁の自重によるたわみの計算を誤っていたため、設計図に示されていた橋桁製作時の寸法を誤り、橋桁を誤った寸法で製作していたということです。
現在、工場における橋桁の矯正を完了し、橋桁の架設に向けた準備工に着手しているということです。
これらのミスによってJR松山駅付近の高架事業は、来年度中の完成を予定していましたが、再来年度の秋ごろに遅れる見通しです。
JR松山駅の高架事業は、当初、2017年のえひめ国体までの完成が目標とされていましたが、県の財政難を受け断念。
2008年度から事業が始まったものの、用地の取得が難航し2020年度の完成予定を大幅に過ぎていました。