紙製品の売り上げが全国一を誇る愛媛県四国中央市で、7日「紙の初市」が開かれ、取引額が66億7000万円あまりと過去最高を更新しました。

ティッシュペーパーやウェットティッシュ、不織布マスクなどの紙製品がずらりと並んだ新春恒例の紙の初市。
2023年は、製紙会社や紙問屋など47社が参加し、売り手と買い手が、商品が置かれているテーブルを囲み、商談が成立するたびに威勢の良い三本締めで祝います。

2023年の初市の取引額は、去年を1500万円上回る66億7300万円で過去最高を更新しました。

県紙パルプ工業会によりますと、電気代がこの1年でおよそ1.7倍に上がり、円安の影響でパルプなどの原材料費が高騰するなど、紙産業を取り巻く環境は厳しいということです。

(愛媛県紙パルプ工業会・服部正会長)
「今のままでは、なかなか今の現状からは抜けきれないと思っている。だから今年は新製品の開発、あるいはお客さんに喜ばれる商品の開発、そこに進んでいかなければならない年ではないかと思っている」

県紙パルプ工業会は2023年の紙市場について、ペーパーレス化が進みオフィス向けの需要が減る一方、家庭で使う衛生用品やインバウンドの回復によるホテル向けの伸びに期待しているということです。