今年1月、愛媛県西条市内のマンションの駐車場で、わいせつな行為をしようと女性に抱きつくなど暴行しけがをさせたとして、不同意性交等致傷などの罪に問われた男に対し、松山地裁は、懲役6年の判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、無職の越智誠被告(53)です。

判決などによりますと、越智被告は今年1月6日、愛媛県西条市内のマンション駐車場で、近くに住む当時56歳の女性にわいせつな行為をしようと包丁を持って背後から突然抱きついた上、「おとなしいにせい。黙っとれ」などと脅し、女性に顔面打撲などのケガをさせたということです。

3日、松山地裁で開かれた判決公判で、渡邉一昭裁判長は、「被害にあった女性が、肉体的苦痛に加え、今なお続く恐怖や不安感など非常に大きな精神的苦痛を受けた結果は重大」と指摘しました。

また、被告の知的障がいについて「影響の程度は大きいとは言えず、汲むべき状況は乏しい」として、懲役6年の判決を言い渡しました。求刑は懲役8年でした。