8日、あいテレビでは、パワハラ問題を受けて愛媛県今治市の消防が12月1日に新たな相談窓口を設置したとお伝えしました。
しかしニュースを見た消防士から「現場に知らされていない」という情報が寄せられました。
今治市議会では8日、パワハラ行為を繰り返し処分を受けた消防司令がパワハラ相談員を務めていた問題が取り上げられ、市側は次のように答弁していました。
今治市 福田吉三郎 消防長
「人選と相談体制に問題があったと深く反省している。12月1日に消防内で職員のスマートフォンなどから無記名で相談できるハラスメントなどに関する通報窓口を設置し、早期にハラスメントの芽を摘んでいく体制を整えている」
今治市は、対策として消防に12月1日から新たな相談窓口を設けたことや、これまで管理職が中心だったパワハラ相談員に30代の男性4人と女性1人を加えたと説明しました。
しかし…
現役消防士
「現場に知らされていない。きのうのニュースを見て初めて知った」
現場の消防士からの情報を受けてあいテレビが状況を調べたところ、新たな相談窓口やパワハラ相談員の増員について、運用開始から8日経った8日時点で、現場の職員に知らされていない職場が複数あることが分かりました。
職員からは、本気でパワハラ対策に取り組もうとしているのか姿勢を疑問視する声が聞かれました。
職員
「残念だ。形だけの対策ならばパワハラ撲滅にはつながらないと思う」
一方、今治市消防本部は、新たな相談窓口などについて「今月1日に総務課から各所属長にメールを送った。その後、現場に伝えたかどうかは所属長を信用していたため確認していない」と説明しています。