去年1月、愛媛県今治市でピアノ教師の女性が殺害された事件の裁判員裁判、被告の男が21日、事件当時の状況について、「今振り返れば、包丁が首に当たったと思う」と証言しました。
起訴状などによりますと、西条市樋之口の無職・榊原正道被告(35)は、去年1月26日、今治市松本町のピアノ教師・冨田小雪さん(当時64)の住宅に侵入し、包丁で首を数回切りつけ殺害したとして殺人などの罪に問われています。
21日の裁判員裁判。弁護士の質問に答える形で行われた被告人質問で榊原被告は、当時、交際関係をめぐりトラブルとなっていた冨田さんの次女に謝罪を求めるため包丁などを持ち自宅に侵入した状況について証言。
その後、冨田さんに見つかったことから、騒がれないように首を絞めて包丁で脅したと説明。
切り付けるきっかけとなったもみ合いとなった際の状況については「今振り返れば、包丁が首に当たったと思う」と振り返りました。
裁判では23日、検察側による被告人質問が行われます。