愛媛県教育委員会が示した県立高校の再編案で、伊予高校への統合が示された松山南高校砥部分校の保護者らが6日、学校の存続を求めて集めたおよそ2万4000筆の署名を県に提出しました。
(砥部分校存続の会中川礼代表)
「会のメンバーが中心となって活動し、本当にたくさんの署名がメッセージとともに県内外から届いた」
砥部分校存続の会の中川礼代表ら3人が県庁を訪れ、知事と教育長に対し分校存続を求める2万4389筆の署名を県教委の担当者に手渡しました。
松山南高校砥部分校は、県教委が示した県立高校の再編案で伊予高校への統合が示されていて、中川代表らは今年8月から3か月半かけ署名を集めていました。
県教委が来年1月に最終的な再編計画をまとめる見通しを示す中、会では、砥部町内に学校を残すための代替案を作成するため県教委や町と話し合いを進めているということです。
(砥部分校存続の会中川礼代表インタ)
「この地で残って、さらに発展的な未来に繋がるような動きも見えてきたので、チャンスを与えてほしい」
一方、6日の県議会代表質問で、田所竜二教育長は県立学校再編案に関するパブリックコメントが延べ143通あったことを明らかにしました。
(田所竜二教育長)
「意見では現状維持のままでの学校存続のほか、新コースの設置・実施時期の猶予等に関する要望が多い一方で、学校の発展可能性に期待が持てる代案や策定過程で重視しえなかった視点を踏まえた修正案も寄せられており、高校進学を目指す子どもたちのプラスとなると判断できる提案については、積極的に取り入れながら計画策定を進めることとしております」
また、田所教育長は「県立学校の確固たる将来像を速やかに示せるよう、県民の理解の促進に努めながら取り組む」と述べました。