愛媛県西予市が、深刻な財政危機から抜け出すための、計画を発表しました。
(西予市・管家一夫市長)
「本市は深刻な財政危機に直面している。これを乗り越えるために、財政危機脱却プラン2025を策定した」
西予市の「財政危機脱却プラン」では、来年度・2026年度から3年間を集中改革期間として、長年続く赤字体質から抜け出し、財政の健全化を目指します。
まず目標に掲げたのが、自治体の貯金にあたる「財政調整基金」です。今年度はじめに、およそ2億8000万円だった基金を、2029年度には10億円以上、確保します。
プランでは「公共施設の運営最適化」「財政改革」など、3つを柱に掲げます。
具体的には「一部施設の廃止」や「補助金カット」、「職員の時間外手当の削減」などを行うことにしています。
会見の中で管家市長は、プラン以外にも、来年度から2年間、職員の給与をカットする方針を明らかにし「今後は市民と危機感を共有しながら、市政を運営したい」と理解を求めました。