「止水板」の不具合により、先月、三重県の地下駐車場で冠水被害が発生しました。
一方、愛媛県松山市内の地下駐車場に設置されている「止水板」について、既に4年前に不具合が報告されていたにも関わらず修理されていないことがわかりました。
先月12日の記録的な大雨の影響で、三重県四日市市の地下駐車場「くすの木パーキング」では大量の雨水が流れ込み、停められていた車274台が水に浸かる被害を受けました。
これを受け地下駐車場を所有する国土交通省は、「くすの木パーキング」を除く、全国13カ所で調査を実施しました。
その結果、松山市役所前地下駐車場と、高知市のはりまや地下駐車場で、止水板が動かない同様の不具合が確認されました。
国土交通省は、このうち松山市役所前地下駐車場について、管理・運営を行う会社から4年前の2021年10月には、止水板の不具合について報告を受けていて、把握していたということです。
四日市での浸水被害を受け今回行った調査で改めて、止水板が動かないことを確認したということです。
国土交通省は、止水板の修理が遅れている理由について、排煙設備や火災報知器などの修理を優先したことを挙げています。
その上で、止水板の修理については来年度以降に予定していたものを前倒しし、今年度中に完成させる方針です。