JA松山市が試験栽培していた暑さに強い品種「にじのきらめき」の収穫が愛媛県松前町で行われました。

猛暑によるコメの品質や、収穫量低下の切り札として期待されます。

JA松山市が試験栽培を行っていた、松前町内にある広さ13アールの田んぼでは、たわわに実った「にじのきらめき」が、コンバインで刈り取られていきました。

「にじのきらめき」は国の研究機関が開発し、2022年に品種登録されました。

穂が低い位置に実り、最後に出てくる葉が日陰を作ります。そのため、米が白く濁るなど高温の影響を受けにくい特徴があります。

JA松山市は今シーズン、管内の44軒が合わせて17.5ヘクタールで試験栽培に臨み概ね順調な出来栄えだということです。

(JA松山市・指導課西山喜郎係長)
「ここ数年の高温障害は、収入の減少にもつながるくらいひどいものもありましたので、早急な対策が必要かなと考えとしては思っていました」
「品種というものが、最大の対策になると思いまして、今回、にじのきらめきを推進していきたいと考えている」

JA松山市では来シーズンから「にじのきらめき」を本格導入する計画で、およそ200ヘクタールの作付けが見込まれているということです。