ことしは台風1号がまだ発生していません。
台風1号が平均的に発生する時期は、1 月が最も多くなっていますが、平均すると3月上旬から中旬頃が多くなっています。
ことしはすでに平均より3か月程度遅くなっている状態で、2016年以来の6月以降の発生となります。
また、台風1号の遅い発生記録を見ると、台風の統計がある1951年以降で、遅い方から7位にあたる日が去年の5月24日で、ことしはすでに遅い方から7位以内が確定した状態です。
過去75年間で7位以内ということで、10年に1度くらいの遅い発生といえます。
6位の記録は1984年の6月9日、5位の記録は1952年の6月10日となっていて、今後更新する可能性もあります。
では、ことしのように台風シーズンがずれ込んだ場合、その年の台風発生数がどうなるかみていきます。
過去最も遅く7月9日に発生した1998年は16個と少なめですが、その他の年はだいたい25個前後発生しています。
これは台風の平年の年間発生数25.1個とほぼ同じとなっています。
台風1号の発生が大きく後ろにずれ込んでも、年間の台風発生数には、あまり影響しないということがいえるかと思います。
そのため、今後、台風の発生が集中する可能性があります。
また、先月20日に気象庁が発表した3か月予報によると、フィリピンの周辺で海面水温が平年より高く、対流活動が活発となり、積乱雲の発生が多くなる予想です。積乱雲の発生が多くなると、台風の発生が増える可能性もありますので、今後の動向に注意が必要です。
【今後の雨と風のシミュレーションを画像で掲載しています】。