少子化の影響で愛媛県宇和島市では今年度、6つの小学校が閉校します。
このうち5校が吉田町にあり、立間小学校では最後の卒業式が行われました。
立間小学校は150年前の1875年に開校。
田中角栄元総理が揮毫した「立間の心」の石碑が、愛媛みかんが発祥した地域の精神を伝えます。
また、2018年の西日本豪雨では、校舎が浸水しながらも復旧し、立間の子どもたちを育ててきましたが、少子化の波にはあらがえず今年度で閉校することになりました。
卒業式では最後の卒業生7人に証書が手渡され、河野理恵校長が「たくさんの人を幸せにできる人になってください」とはなむけの言葉を贈りました。
そして、下級生からも感謝の思いを受け取った卒業生は「この地域で学んだことを将来に伝えてほしい」とメッセージを贈りました。
卒業生
「立間の心を忘れずに新しい吉田小学校でも新たな伝統を引き継いでいってください」
式のあと卒業生らは写真を撮影するなど別れを惜しみながら、在校生の見送られ学び舎を巣立ちました。
保護者(自身も卒業生)
「在校生は新しい学校でもがんばってというのと、家の人には6年間ありがとうと言いたい。一緒に卒業できてよかったと思います」
宇和島市吉田町にある5つの小学校は統合され、来年度から新しい吉田小学校として歴史を刻み始めます。