イノシシやシカなど野生動物による愛媛県内の農作物などの被害は、昨年度、およそ3億5000万円に上ることがわかりました。
17日は、松山市内で野生動物に関する県の適正管理検討委員会が開かれ、現状が報告されました。
それによりますと、県内に生息するイノシシは、昨年度の推定でおよそ5万4600頭、特にここ10年間は、5万頭を超える高い水準で推移しているということです。
県は、農作物被害の削減へ年間3万3000頭の捕獲を目標に掲げていますが、ハンターの高齢化や担い手不足を背景に、昨年度の実績はその7割程度、2万4000頭にとどまっているということです。
また、シカについても、県内全域でおよそ4万8000頭が生息しているとみられていて、こうした野生動物による農作物などの被害は、およそ3億5000万円に上るということです。
県民環境部自然保護課・山内重宣課長
「実際の被害の現場の実情や捕獲の難しさなど、いろいろな話を聞くことができたので、意見を参考にしながら、これからも県内の野生鳥獣の適正な管理に努める」