岩手県大船渡市など林野火災が全国で相次ぐ中、松山市消防局と陸上自衛隊などによる合同訓練が行われ、延焼阻止の対応を確認しました。

春の全国火災予防運動の一環として実施された訓練には、松山市消防局や松山駐屯地の隊員らおよそ50人が参加し、駐屯地付近で林野火災が発生したという想定で進められました。

現場近くには指揮本部が設置され、そこからの指示を受けたポンプ車による消火活動が始まります。

ほかにも、自衛隊員が延焼防止のために近くの木をチェンソーで切ったり、残り火の処理に使われる背負い式の消火機器「ジェットシューター」を使用したりして活動にあたっていました。

林野火災をめぐっては、今年に入り岩手県大船渡市など大規模なものが全国で相次いでいるほか、愛媛県内でもおととし11月に大洲市内で発生し、鎮火に1週間を要しました。

松山市南消防署 三原茂副署長
「岩手県の火災を受けて、松山市としてもさらに気を引き締めて予防啓発、また消防活動力というものを強化していきたい」

消防によりますと、林野火災の原因はたき火や火入れなど人的要因によるものが多く、発生すると消火活動も困難なため、火の取り扱いには十分注意するよう呼びかけています。