改修中の県立図書館に代わる仮の施設が、愛媛県松山市のアイテムえひめにオープンするのを前に、31日、地元の幼稚園児を招いた記念式典がありました。

「お堀の図書館」として親しまれている県立図書館は、耐震化などで去年11月から閉館していて、完了までには1年以上かかる見通しのため、アイテムえひめに仮の施設の準備が進められていました。

それが、1日オープンするのを前に、近くにある三津浜幼稚園の園児36人を招いて記念式典が開かれ、代表の園児がテープにはさみを入れた後、みんなで歌をうたいました。

そして、早速、お気に入りの絵本などを楽しみました。

県立図書館によりますと、仮の施設は自由に閲覧できる開架図書がおよそ3万冊と従来の3割程度、書庫などに保管されている閉架図書は8万冊で1割程度となります。また、自習スペースもありません。

(県立図書館・豊田益実館長)
「図書館としては、できるだけサービスを落とさない形で進めていきたいと考えておるのですが、スペースの関係で開架できる図書が3万冊程度です。ただし駐車場は2時間無料で利用できるので、多くの県民に利用していただけると思っています」

県立図書館の仮の施設は来年5月頃までで、開館は平日が朝9時40分から夜7時まで、土日祝日は夜6時までで、原則、月曜休館です。

なお、県立図書館のリニューアルは、来年8月ごろの見込みです。