保育所で男の子が給食のリンゴをのどに詰まらせ意識不明となった事故。男の子は意識不明のまま、2024年8月に2歳を迎えました。この家族が看護をする中で直面した課題と、事故を受けての率直な思いに迫ります。
リンゴをのどに詰まらせ意識不明に

田村康至(こうし)くん、2歳。
脳に大きなダメージを受けていて、父親の敦(あつし)さんと母親の早希(さき)さんが、たんの吸引など24時間付きっきりで看護を続けています。
康至くんの人生が大きく変わったのは、生後8か月の時の事故でした。

去年5月、入園して間もない新居浜上部のぞみ保育園で、康至くんは給食で出た生のリンゴをのどに詰まらせます。40分以上心肺停止状態になり、心肺は蘇生したものの意識不明の重体となりました。
当時、保育園では「リンゴを提供する場合は加熱する」とした国のガイドラインは守られていませんでした。
康至くんの母・早希さん
「悔しい思いとか悲しい思いもありますけど、この子にしてあげられることを一番に考えていけばいいかなって私の中では思っているので、園に対してどうのこうのっていうことは、今はそんなに思ってないかな」