今月12日に発生した土砂災害の影響で営業を停止している愛媛・松山城が、31日から全面的に営業を再開することになりました。
(観光客)
「明日から!?そうなんだ」
「あら、知らなかった」
「10年くらい前に来て時間がなくて諦めて、今回登りたいなって思ったんですけど、明日は厳しい」
松山城は今月12日に城山の北側斜面で起きた土砂災害で、電気設備や排水設備が損傷したほか、石垣の安全性が確認できないとして営業停止になっていました。
市は災害発生直後、営業再開には1カ月程度かかる見込みと発表しましたが、地質調査を休日返上で実施するなどした結果、31日から全面的に営業を再開することを決めました。
(野志市長)
「調査の結果などから、7月31日水曜日から松山城天守、松山城山ロープウェイリフト、喜与町駐車場の営業を再開し、四つの登城道の通行止めを解除します」
およそ3週間での再開に地元、ロープウェイ商店街の関係者からは…
(鯛めし店の店主)
「思ったより早かったのでよかったとは思う。(営業停止中は)多くても2、3組くらいだったので、再開してくれればできれば満席だったり回転させていけたらなと思う」
一方で不安の声も…
「(再開が)早いのでびっくりしました。こんなに早くて(安全性が)大丈夫なのかなとか、再開するのはすごい嬉しいことだけどほんとに安全かなと」
市によりますと、排水設備などの応急工事が済んだほか、石垣の安全性も確認できたということです。
一方で土砂災害が起きた場所周辺は安全確保のため、立ち入り禁止で市は新たにセンサーを設置して、地盤の変化を24時間態勢で監視する方針です。