愛媛県松山市が去年秋にまとめた松山城の樹木管理計画では、今回、3人が死亡する土砂災害が起きた現場付近を「倒木被害のおそれがある」として紹介していました。
また、こちらを含む城山北側の林についても「土壌、日照条件ともに状態が悪く、一定以上の降雨があった場合は表面流が発生し、斜面崩壊が起こりやすい環境である」と分析しています。
そして、防災のため「人命保護の観点から早期に樹木整備に取り掛かる必要がある」とまとめていました。
城山について詳しい松山東雲短大の松井宏光名誉教授も、崩れた斜面の植物の状態が今回の災害に影響した可能性を指摘します。
(松山東雲短大・松井名誉教授)
「地質が深層崩壊するような場合は、地上部が巨大になってしまうと、十分に根が張れず、傾斜が急な場合、地上部の重さに根が耐えきれずに落ちることがある。今回もその可能性がないとは言えない」
松井名誉教授は、大きくなった木の部分伐採も必要だと述べていました。
一方、市の樹木管理計画も、再来年の2026年から災害を防ぐための伐採を予定していました。