5年半に及ぶ保存修理工事を経て、11日に全館で営業を再開する愛媛県松山市の道後温泉本館で、今後の安全な運営を祈願する式典が行われました。

道後の湯で病気から回復した出雲の神「少彦名命」が上に乗り舞ったといわれるパワースポット「玉の石」前で、午前9時から行われた式典には、地元の旅館共同組合や商店街の関係者などおよそ20人が出席しました。

中では祝詞が読み上げられた後、出席者が玉串をささげ、道後温泉本館がこれからも災害などから守られ親しまれ続ける場所となるよう祈願しました。

道後温泉旅館協同組合 奥村敏仁理事長
「耐震面を含め保存修理工事で設備的には終わったので、後はオペレーション上や気候の変化とか、いつ起こるか分からない南海トラフ地震などトータルのソフト面での安全対策を充実させていきたい」

道後温泉本館では、10日午後2時から松山市による歓迎式典も行われ、餅まきや鏡開きのほか芸者連の踊りや神輿の練り歩きなどで、5年半ぶりの全館営業再開を盛り上げます。