大陸と大洋にはさまれた日本には、季節の変わり目に梅雨前線や秋雨前線が停滞し、しばしば大雨を降らせます。

また、7月から10月にかけては日本に接近・上陸する台風が多くなり、大雨、洪水、暴風、高潮などをもたらします。

特に、傾斜の急な山や川が多い日本では、台風や前線による大雨によって、崖崩れや土石流、川の氾濫などが発生しやすく、生命が脅かされるような自然災害が、毎年のように発生。

近年に顕著な災害を起こしたものだけでも、
▼2017年7月九州北部豪雨(死者42名、住家被害3,864棟)
▼2018年7月豪雨(死者263名、住家被害51,110棟)
▼2019年房総半島台風(死者9名、住家被害93,372棟)
▼2019年東日本台風(死者105名、住家被害105,699棟)
▼2020年7月豪雨(死者84名、住家被害16,548棟)
など、風水害がいくつも発生しました。

近年は、短時間に狭い範囲で非常に激しく降る雨も頻発。特に、道路が舗装された都市部では、川の急激な増水、道路や住宅の浸水、地下街の水没といった被害も発生しています。