甘さの秘密は、根っこの下に敷かれたフィルムシートにあります。

(D-Design Farm 太田弘樹 社長)
「この下に養液を通しているんですけど、その水をこのフィルムが吸うんですね。保水する。保水された栄養分を根っこが必死に取ろうとして一生懸命吸うんです。すごくストレスがかかります。トマトの特性としてストレスがかかると、実を凝縮しておいしくなる特性があるんです。そういう栽培方法なので、うちのトマトはすごく甘いんです」


(奥村キャスター)
「わざとすんなりお水をあげないで、疲れさせてストレスを与えて
甘い実を作っているんですね」


暑い夏だと人間のようにトマトも喉が渇き、水がたくさん必要になりますが、冬にハウスで温度管理して育てることで、濃厚な甘みのトマトが育てられるのです。

もう一つのハウスに案内してもらうと…。


「これ、赤くないですけどまだ熟していない?」
「これはオレンジ色の品種でして」


オレンジ色の「めんこいトマト」もあります。お味は?

(奥村奈穂美キャスター)
「赤いトマトよりも濃厚な感じがしますね。後味がずっと残ります。サクランボとかモモとか(に近い)」

去年4月、日本野菜ソムリエ協会が開いた全国ミニトマト選手権では赤・オレンジ両方が入賞。東北では唯一の受賞でした。


(D-Design Farm 太田弘樹 社長)
「人の健康を支えたいという気持ちがあるので、おいしいトマトを食べてもらって
少しでも皆さんの食の支え、健康の支えの一部になれるようなトマトを作っていきたい。高田のトマトと言えば『めんこいトマト』というのを目指したいです」


「めんこいトマト」の出荷は6月までで、ハウス内の直売所やインターネット販売のほか、大船渡市に本社を置くスーパーでは陸前高田のキャラクター「たかたのゆめちゃん」のパッケージで販売されています。