岩手の四季をドローン撮影で紹介する「岩手空中散歩」。1200年の歴史を誇る平泉町の「達谷窟毘沙門堂」の秋の風景です。

達谷窟毘沙門堂は建屋と岩壁が一体となっているのが特徴です。延暦20年=西暦801年、征夷大将軍・坂上田村麻呂が蝦夷平定の際、毘沙門天のご加護に感謝して京都の清水寺を模して建て、108体の毘沙門天を祀ったのが始まりとされています。その後、毘沙門堂は2回にわたって焼失し、昭和36年に再建され、現在に至ります。

岩面大佛は高さ33mもの岩壁に刻まれています。
前九年・後三年の役で亡くなった敵と味方の霊を供養するために、陸奥守・源義家が馬の上から弓で彫り付けたと伝えられています。
この大佛は高さおよそ16.5m、顔の長さおよそ3.6m。全国で5本の指に入る大きさです。

「達谷窟」は国指定の史跡に指定されています。
この季節、木々の紅葉が悠久の歴史を鮮やかに彩っています。