県水産技術センター増養殖部の山口正希部長に聞きました。
「実は近年、宮城県の南三陸町で見つかった例も報告されており、海水温の上昇とともに生息域が広がっている可能性があります」

ん?サザエの生息域が広がっている?
ということは、岩手でもそのうち地元産のサザエが味わえるようになるのかな?
と思い、山口部長に「では、サザエが獲れるようになる可能性が出てきて、漁業者の方も喜んでいるんじゃないですか?」と聞いてみました。
すると・・・
「いや、そんなことはありません」とピシャリ!
え・・・そうなんですか?
山口部長は続けます。
「サザエが住むようになる、ということは海水温が変化してきたことを意味します。すると、それまでこの沿岸に住んでいたアワビやウニは住みにくくなってしまいます。この付近の漁業者はアワビやウニで生計を立てている人も多いので、それは歓迎すべきことではないのです」
な、なるほど・・・

宮古の漁場でサザエが見つかった。
それは「珍しいものが見つかった」ということで楽しいことではあるけれど、環境のことや、漁業のことを考えると、必ずしも喜ばしいことだけではないのかもしれないですね。