そして店の厨房に立つもう一人が中村さんの長男で、店の四代目の弘太さんです。

高校卒業後、東京の製菓の専門学校や関東の菓子店で修業し、3月に岩手に戻ってきました。

製菓学校で知り合い結婚したという妻の愛咲美さんと一緒に作るのは「上生菓子」。

ハロウィーンを意識したカボチャのデザインが秋を感じさせます。

よく見るとカボチャにもさまざまな種類が。

(中村弘太さん)
「小さなお子様もお客様として来るので、様々な形を見て楽しんでいただけたらと思って作っている。先代の祖父、父が作ってきたものを大事にしながら自分たち若い世代が東京で学んだことを生かして、若い世代の方たちにも楽しんでいただけるものを作ろうと思っている」

季節の花などをあしらった繊細な上生菓子は、お茶の席から日常のおやつまでさまざまな場面を彩ってくれそうです。

そんな弘太さんの菓子づくりを父の弘樹さんは温かい眼差しで見守ります。

(中村弘樹さん)
「やってきたことを全面に出せるように引くところは引いて出るところは出て今やっている。私の時もそうだったが自分の色を出したくてもがいていたので、今その時期だと思う。見守るような、がんばれという感じ。」
 
   
  






