有毒な部位が取り除かれていないトラフグを提供したとして、警察は1日、食品衛生法違反の疑いで盛岡市の飲食店経営の男性(67)を書類送検しました。

盛岡東警察署などによりますと、男性が経営する盛岡市内の飲食店で、今年6月5日の午後7時ごろから午後11時ごろまでの間、有毒な部位の肝臓が取り除かれていないトラフグを提供した疑いが持たれています。

この店ではフグを食べた3人が脱力感や手指のしびれ、呼吸が苦しいなどの症状を訴える食中毒が発生しました。いずれも命に別状はなく、市は食品衛生法に基づき、今年6月にこの店を2日間の営業停止処分としました。

警察の調べに対し、男性は容疑を認めているということです。フグの肝臓や卵巣などの有毒部位を提供することは法律で禁止されています。また、盛岡市内で飲食店営業のためにフグの処理を行う場合は、県の認定を受ける必要がありますが、この店は認定を受けていなかったということです。