5月、東川さんは実行委員長の木下拓さんらと地区の集まりに顔を出し、夏祭りについて説明しました。

(東川今さん)
「本祭りが地域の皆さまにとって楽しく心に残るひと時となりますよう、実行メンバー一同心を込めて準備を進めております」

被災した地域を祭りで盛り上げたいという、東川さんの思いに共感した地元の20代後半の若者たちで構成された実行委員会のメンバーたちは開催に向けて奮闘しました。

(やぐら組風景)
「はい、わかったぞー」

8月10日には祭り会場を彩る「やぐら組み」がスタート。
建設に関わる仕事をしている実行委員やOBが中心となって、高さおよそ7メートルのやぐらを組んでいきます。

第90回の祭りで実行委員を務めた熊谷栄太さんは、OBとして若手に指導しながらやぐらを組んでいきます。

(熊谷栄太さん)
「自宅焼けた人もいるのに、その人から率先してやりたいって言ってもらったんで、それがさらにやる力にはなったと思います」