生で食べるのと違って日持ちがするため、土産品としても人気です。

そして、この商品の最大の特徴はなんといっても原料。
それは2012年に農林水産省に登録されたオリジナル品種「マイルドばっけ」です。
栽培をしているのは、認められた官民の組織「八幡平山菜栽培研究会」の会員の一部です。

八幡平市の農家が長年、選抜と栽培を重ねてできたこのフキノトウ。
研究会によると、苦みを生み出すつぼみが小さいため、野生の在来種など比べた苦さは40%程度に抑えられています。

その一方で、香りのもととなっている葉っぱにあたる「ほう」の数は2倍以上あります。
(松っちゃん市場販売組合 古川美枝子さん)
「いろいろな方にあまり苦くない食感になっているので、風味としてはばっけの香りとかクッキータイプなのでお子さまにも食べてもらえる感じになっている」

一方、生産者の1人で研究会の高橋善一さんは栽培の苦労を語ります。

(髙橋善一さん)
「非常に素晴らしい特徴があるが、残念なのは意外と栽培が難しいということと、野生のばっけに比べれば非常に収穫量を確保するのが難しい」