寺田道場は2020年の第10回大会の団体の部で優勝したことがあり、全国的にも強豪として知られています。
遠藤さんは強さの秘密をチームワークだと話します。

(遠藤良貴さん)
「5年前に優勝した時も個人戦ではだれも入賞してないんですよ。個々の能力というよりは普段一緒に生活していく中で、チームとして優勝をめざしていければ」

幼児から中学校3年生までの16人が出場する寺田道場は今回の大会で、5年ぶり2度目となる団体での優勝はもちろん、個人戦でも上位進出を狙います。
個人戦での上位進出が期待されるのが、市内の西根第一中学校に通う2年生、斎藤煌生選手と佐々木大翔選手の2人です。


このうち小学校1年生から寺田道場で相撲に励んでいる斎藤選手は、小学3年生の時に全国わんぱく相撲大会で3位入賞の経験があり、白鵬杯では小学6年生のときに個人で全国ベスト8に入っています。
現在の身長は170.5センチ、体重は105キロと、同年代の選手のなかでは小柄だという斎藤選手の持ち味はスピードです。

(斎藤煌生選手)
「素早さでまわってまわって自分の良い形を作って、いい形になったら一気に押していく」

相手との距離を保つ得意の押し相撲に持ち込むことで、個人戦での予選トーナメント突破、その先の上位進出を目指しています。
一方の佐々木大翔選手は、寺田道場で相撲を始めた小学校2年生の時に初出場した白鵬杯の個人戦でいきなり全国準優勝を果たした逸材です。


身長173センチ、体重106キロと斎藤選手と同様に中学生力士としては小柄ですが、本来大柄な選手が得意とする相手に体を密着させて組み合う四つ相撲を得意としています。

(佐々木大翔選手)
「しっかり立ち合いから踏み込んでいって相手に負けないように、がつがつ行くことが大事かなと」

2人は2024年の白鵬杯で団体、個人ともに思うような結果が残せませんでした。
2025年はその雪辱に闘志を燃やしています。

(斎藤煌生選手)
「上の学年にも勝ってベスト8以上にいきたい」


(佐々木大翔選手)
「決勝トーナメントに残れるように、ガツガツ自分からいきたいなと」

土俵の上ではライバル、普段は親友でもある2人は、それぞれ違うスタイルで少年相撲の頂点を狙います。