大雨による土砂災害や浸水被害などを想定した岩手県の総合防災訓練が10日、遠野市と花巻市を会場に行われました。

67の関係機関から合わせて約3750人が参加した今回の訓練は、未明にかけての猛烈な雨で、土砂災害や浸水被害が発生し、避難指示が発令された想定で行われました。

このうち遠野市では、通話・メールアプリのLINEを使って、避難所の受け付けの他、これまで把握するのが難しかった在宅や車で避難している被災者たちを支援するために開発されたシステムの実証実験が行われました。

また、避難中の妊婦のために持ち運び式分娩監視装置を活用した胎児の心拍数の確認なども行われ、参加者は災害時の対応力強化へ意識を高めていました。