いずれも去年を上回る水揚げ量と好調な出足でしたが、2024年は豊漁になるとは必ずしも言えないようです。

海水温の上昇などの影響により国内では2010年以降サンマの不漁が続いています。
特に2023年までの5年間、県内は年間で1万トンを下回る記録的な不漁に見舞われ、値段も上がりました。
こうした背景から2024年は試験的に中型と大型の漁船の漁期を早め、小型船も合わせて一斉に漁が解禁となりました。
このため船の数が増えたことで初水揚げの時はまとまった量が確保されました。
好調な水揚げ量はこのまま続くのでしょうか…

(サンマ漁船の漁労長は)
「サンマに聞いてみないと分からない。確実にサンマが増えているとか、いるとかは分からない。量があってくれることに越したことはない」

全国でサンマ漁を行う個人や法人の団体、「全国さんま棒受網漁業協同組合」によりますと、サンマ漁が解禁してしばらく、今年の漁場は例年と比べて公の海=公海でも日本の近くだったということです。


しかしこの後、サンマの群れが日本から離れた場所に移動して、漁のできない水域に入ることも想定されるといいます。
そうなると、水揚げが一時的に途切れる可能性も考えられるというのです。
今後の漁の見通しについては不透明な状況が続く模様です。