すべての人の人権が保障される地域を目指し、29日、性の多様性に対する理解を求める団体が岩手県に要望書を提出しました。

 29日はLGBTなどへの理解を求める8つの団体の代表者が岩手県庁を訪れ、「岩手レインボー・ネットワーク」の山下梓さんが福田直・県環境生活部長に要望書を手渡しました。
 要望は岩手にゆかりのあるセクシャルマイノリティ86人を対象としたアンケート結果をもとに取りまとめられたもので、「差別の禁止」や「多様な家族の在り方を支援する仕組みの創設」などすべての人の人権が保障される岩手県の実現を求めています。

(岩手レインボー・ネットワーク 山下梓さん)
「もう明日しんどいと思っている人たちも県内に生きているはず。仲間の団体と一歩踏み出せたのはスタートにようやく立ったと思う」

 要望を提出した団体は今後も結束してすべての人が生きやすい社会の実現に向け活動していこうと、決意を新たにしていました。