時間外労働を減らす取り組みにもつながるリレー便のドライバーに密着しました。
密着するのはドライバー歴20年のベテラン今野友和さんです。


(井丸貴拡アナ・リポート)
「時刻は午後9時半を回ったところです。奥州市から中継点である栃木県の黒磯板室インターに向けて出発します」



(今野さん)
「がらっと変わりましたね。3日間の関東や東海方面の運行をしてました。仕事の方で時間が取られちゃって個人の方で時間がなかったのでそれを考えると趣味であったり(家で毎日)休む時間が取れるというのは変わったと思います」




まずは休憩地点である東北自動車道・那須高原サービスエリアを目指します。リレー便が始まり毎日家に帰ることができるようになった一方で、残業代が減ったと話します。

(今野さん)
「残業がほぼないので、今の体制っていうのがその残業分がないっていうのと(日中の勤務だと)深夜手当がないっていうので10万円ぐらいは減りましたね。(20年前は)午前中に積んで、お昼に(宮城を)出発して、そのあと翌朝8時に大阪に届ける途中4回30分休憩しただけで荷物を届けたことがありました」


(今野さん)
「国見のSAが中間になってまして、やっと(往路の)中間来たなという感じです」


Q4時間の運転は大変ですか?
(今野さん)
「なんとか、今のところは大丈夫でしたね。(この後は)交代して戻る形になりますね」

30分の休憩を取った後、黒磯板室インターに向かいます。



午前2時40分、待ち合わせの場所となる黒磯板室インターに到着です。およそ20分後、朝日通商のトラックも到着しました。ドライバー同士が引き継いだ後は車両と積荷の確認を行います。


(井丸アナ)
「ドライバーの交代が今終わりました。これから奥州市に向けて再び出発します」


行きと同様、帰りも一度休憩を30分取ります。会社までもうひと頑張りです。


午前8時20分に奥州市の会社に到着したトラックは次に県内に輸送するドライバーに引き継ぎました。リレー輸送前はドライバーが奥州市の会社に戻るまでに約3日間かかっていましたが、現在は分担による作業の負担が軽減し約11時間で会社に戻ってこられるということです。時間外労働を発生させずに物流を持続させる新たな取り組みとして期待されているリレー輸送。

中小規模の運送会社が協力する新たなトラック輸送の取り組みが注目を集めています。